広浜食堂10
速報:9/15, 担々麺があたたかくなりました。
本日から, 秋です。
(当センターはいわゆる秋分ではなく、広浜食堂の担々麺を秋の始まりとして採用しています。)
すっかり涼しくなった六ッ川です。
※下記の文章は2017年8月に記されたものです。暑い日を懐かしみ, upします。
レジデント佐藤陽太です。
暑い日が続いています。広浜食堂では冷やし納豆そば/うどん、冷やし担々麺の売れ行きが好調です。我々レジデントも概ねこの2つを代わりばんこに食べ、生きています。
広浜食堂の冷やし納豆そばはひきわり納豆、揚げ玉、ねぎ、濃いめ・少なめのカツオ・昆布混合のかけ汁で構成されています。
納豆をかき混ぜてご飯に乗せ、寒い冬の朝 白い湯気とともに食す際、用いられる形容詞は ねばねば でありましょう。
唾液・はちみつなどで汚れた手を「べとべと」ではなく「ねとねと」と表現したのは、筆者の尊敬する松岡享子先生であります。「くまのパディントン シリーズ」(マイケル・ボンド 著, 松岡享子 訳 福音館書店 http://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=80)。
唾液と汗にまみれた手を握りしめ天使の笑顔で眠る子ども達を眺めながら、この表現の正確さ、味わい深さを感じる日々です。
日常的に納豆そば、たぬきそばを楽しむ人々、そのコミュニティが存在するそうです。
いかに納豆、天かすをお蕎麦と同時に効率よく食べるか、これが最大かつ永遠のテーマであるわけです。
何気ない日常に、大きな発見がある。アイザック・ニュートン氏の言葉です。
先日いつも通り冷やし納豆そばをすすりながら気付いたのです。
ここに答えがあるのではないか。
濃いめ少なめのかけ汁に浸った褐色のお蕎麦を持ち上げると、まず固めに混ぜられた(お醤油はかかっていません)納豆がまとわりつきます。その上に散らされた天かすが、納豆の糸に引き込まれともに持ち上げられてくるではありませんか。
さながら芥川龍之介「蜘蛛の糸」の様相を呈しております。
蕎麦の量、かけ汁の濃さ・量(決して天かすが濡れてはいけない)、ひきわり納豆の固さ、トッピングの順序。
計算し尽くされた一杯の蕎麦、そして多くを語らぬ社長。
さあ、存分に楽しみましょう。