神奈川こどもレジ室

神奈川県立こども医療センターの後期研修医(ジュニアレジデント)のブログです

神奈川こどもの神経内科を紹介します

今日はKCMCの神経内科研修をご紹介します。ジュニアレジデントは必修科として1,2年目に1クール(10週間)ローテートします。3年目になると自由に選択できる期間となり、何クールか連続でとるJrもいます。Jrに人気の科の一つです。

 

月曜日の朝の病棟回診から始まり、全体を通してカンファレンスが多いので、自分の担当以外の患者さんの情報を共有できます。またカンファレンスでのディスカッションでは、最新の知見から教科書には書かれていない診療のエッセンスや豊富な経験則まで触れられるので大変勉強になります。

 Jrは外来を持たないので、主に病棟患者さんの担当医として病棟業務を行います。神経内科かかりつけの患者さんの呼吸器感染症等も受け持つので、神経だけではなく、全身管理も行います。また脳波判読の練習や、抗痙攣薬の使い方などを指導医について習得します。神経内科はラボも併設していて、遺伝子解析や病態解明の実験に携わるチャンスもあります。

KCMCの神経内科の特徴は、診断から治療へのアクティビティが高いことが挙げられます。また診断やケアにおいて、多種職のサポートが本当に厚いです。特に放射線科やリハビリ、外科の先生には大変お世話になります。

神経疾患の勉強はもちろん重要なのですが、患者さんとご家族にとってより良い管理や環境を一緒に考えて行くのも大事な仕事だと感じるようになりました。